なんでも屋 神…最終幕
最終幕第五章
これからまた選挙活動が有るという宇佐見さん達と、[赤とんぼ]の前で別れた俺は、ヒロに電話して迎えに来て貰った。
二本目のタバコを半分まで吸った所で、緩やかなカーブの向こう側から、俺のマジェスティを転がすヒロが視界に入ってくる。
「仕事中なのに悪いな。」
そう言って後ろに乗った俺に対し、ヒロは無言で後続車や対向車が来ないかを、ちらりと一瞥してアクセルを開けた。
たった今来た道を戻っていくマジェスティ。
誰かの後ろに乗るのなんて、随分と久しぶりだな…。
沈み行く夕日の熱が届かない風の中は、ゆっくりと体温を冷ましてくれるようで、とても気持ちが良かった。
二本目のタバコを半分まで吸った所で、緩やかなカーブの向こう側から、俺のマジェスティを転がすヒロが視界に入ってくる。
「仕事中なのに悪いな。」
そう言って後ろに乗った俺に対し、ヒロは無言で後続車や対向車が来ないかを、ちらりと一瞥してアクセルを開けた。
たった今来た道を戻っていくマジェスティ。
誰かの後ろに乗るのなんて、随分と久しぶりだな…。
沈み行く夕日の熱が届かない風の中は、ゆっくりと体温を冷ましてくれるようで、とても気持ちが良かった。