なんでも屋 神…最終幕
「そんな事は分かってるさ。それでも、自ら危険に飛び込む必要はないんじゃないかって言ってるんだ。」



危険に飛び込んで行っているつもりは無い。



どちらかといえば、危険が飛び込んでくると言った方が正しい。



だがそれも、ヒロから見れば些細な違いだけで、腐れ縁の俺が危険に晒されている事実には、なんの変わりないのかもしれないけど…。



裏の依頼も請け負うなんでも屋…その敵は時に裏社会の住人だったり、クラブドラッグを作っていた、日向のような一般人も居る。



危険は付き物。自分の事ならばいざ知らず、他人から請け負った仕事中に死ぬのは、依頼者を見捨てる事と同じだ。



マコの轢き逃げされた事件は、知らず知らずの間に、それぞれの心に傷を残していた…。
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