なんでも屋 神…最終幕
ヒロにメインまで乗せてきて貰い、迎えに来てくれた礼だけ言って別れた。



今はヒロも思う所が有るだろうから、安易に誤魔化すような言葉を言いたくはない。



仕事に戻っていくヒロの背中を見ながら、家に戻ろうか悩んだ結果、事務所で仮眠を取る事にした。



夜気が漂い始めたメインは、今宵も原色を彩る街へと移行していく…。



その煌びやかな光が、今日はなんだか寂しく見える。



毎日の仕事や家庭の事情。不満やストレスを夜の内に吐き出してしまおうという人間が、徐々に人数を増やしていく。



窓を開けると入ってくる、涼しげな風に浸りながら、一時の休息に出来る限り身体を休める。
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