なんでも屋 神…最終幕
「神、この間の話し覚えてるか?メインに赤鬼と青鬼が出るって噂話し。」



ヒロに言われなければ、すっかり忘れてしまっていた。



暇を持て余した若い奴等が作り出したガセネタだ。



だが、この状況で世間話しなどヒロがする筈は無い。



なんとなく先は読めていたが、続くヒロの言葉を待った。



「それがこの二人らしいんだ。千里の方が赤鬼、優香の方が青鬼。」



鬼なんて言うからどんな厳つい女かと思っていたら、目の前に座っている二人は、厳ついとは程遠い華奢な女の子だった。



「でもあれはガセネタだろ?」
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