なんでも屋 神…最終幕
重苦しい沈黙が辺りを支配し、萩や子飼い達は固唾を飲んで俺と兄ぃの言動を待っている。



「お前と会うのは、これが最後になるな。」



兄ぃの絶対的な自信の指し示す先…そこに映っているのは、俺の死なのだろう…。



だが、俺のなんでも屋としてのプライドはそんなに安いものじゃない。



相手が誰であれ、引けない時も有るのだ。



「的にするのは俺だけにしろ。無駄な血が流れるのは好きじゃない。それは分かってるよな?」



不敵とも挑発とも取れる笑みを残し、兄ぃ達はバーを出ていった。
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