なんでも屋 神…最終幕
クラブドラッグが蔓延していた春。



千里は友人からの薦めを受けて、興味心からクラブドラッグに手を出した。



依存性の高さのみを追求したドラッグカクテルが、クラブドラッグの本性…。



千里は次第にその深みにハマっていく。



だが、付きまとうのは快楽だけではない。



常用すればする程、泥濘に足を取られていくのがドラッグである。



後戻り出来ない所までのめり込んでしまうと、示し合わせたかのように金が尽きてしまった。



中毒者が地道にバイトなどしようと思うはずもなく、千里は援交を繰り返してクラブドラッグを手に入れるようになる。



千里の身体を金で買った客の中に、HIV感染者が居ようなど、その時の千里には考えも付かなかったのだろう…。
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