なんでも屋 神…最終幕
「いや、そんな話しは聞いてないな。」



ほらな…それでも次の言葉が我慢しきれず、語尾が重なり気味に口から放たれた。



「さっき橋本さんが言った、またって何の事です?俺の他に訪ねてきた人が居たんですか?」



俺に思い当たる節はない。



マコを訪ねてきた人物…轢き逃げ犯と繋がりがあるか、同一人物か、俺の勝手な望みだった。



「まこっちゃんの両親が、少ない荷物の片付けに来たんだよ。君が何処までまこっちゃんと仲が良かったか知らないが、まこっちゃんに兄弟は居たかい?」



平山の口から投げ掛けられた疑問…。



自身では百パーセント疑っているであろう事が、その口振りから感じ取れた。
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