なんでも屋 神…最終幕
それだけでは手掛かりが無さすぎる。



そんな容姿な人間は、この国だけでも数え切れない程居る。



全く確証は無い。確証は無いが、その容姿に近い人物を俺は知っている。



それは、決して表には出てこない奴。



見えたくもない推理の道筋が、赤城とノリの名前を置く事で、光を放つ一本の道になってしまった。



そして、そう仮定した道の奥深くに居るのは、縁切りした[神堂組]の黒沢一樹…。



本当に赤城とノリだったとすると、黒幕はそれ以外に考えられない。



失望感の中に佇む空虚感。



決別する事で敵対する関係になれば、関係していても無関係だと言えると思っていた。



今なら浅はかだったと自分を呪う事も出来るが、此処を訪れた時点で、そんな名前が出る事を考えられるはずも無い。
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