なんでも屋 神…最終幕
そんな結果に、苦笑いとも溜め息とも取れる息を一つ吐き、予測出来る道筋を歩いて事務所へ向かった。



孤独は嫌いでもなければ苦手でもない。



寧ろ、中高の頃は好んでいた節さえ有ったはずだ。



合わせたくもない人間と無駄な時間を過ごすより、腐れ縁のヒロと一緒に居るか、一人で居る方が気楽だった。



その考え方が変わったのは、腹の底から馬鹿話しが出来る、[cross]のメンバーと出会った頃かもしれない。



その内マコと出会い、若さに任せてメインで幅を利かせていると、最愛の妹だった真美が[住谷組]の奴等に殺された。



警察からは自殺だったと言われたが、真実を知っている俺にとっては、殺されたという以外の言葉が見つからない。
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