なんでも屋 神…最終幕
エレベーターを七階で降り、ポケットの中から事務所の鍵を取り出した所で、何か違和感を感じた。
七階のフロアには、なんでも屋の事務所しか入っていない。
その主である俺が不在ならば、当然エレベーター前の電気は消えている。
点いている電気と言えば、非常時でも降りるのを躊躇うような、赤錆びた非常階段を指す人型のライトだけ。
勿論エレベーター前の電気は消えているし、一定の間隔で点滅を繰り返している、人型の緑色のライトも何時もと変わりない。
俺が見つめる視線の先は、填め殺しとなったエレベーター脇の窓から差し込む、隣のビルの室内灯に照らされた足跡。
ビルの清掃業者など頼むはずもないこのフロアは、皆一直線に事務所のドアへ進むだけで、それ以外の床には薄っすら埃が溜まっている。
七階のフロアには、なんでも屋の事務所しか入っていない。
その主である俺が不在ならば、当然エレベーター前の電気は消えている。
点いている電気と言えば、非常時でも降りるのを躊躇うような、赤錆びた非常階段を指す人型のライトだけ。
勿論エレベーター前の電気は消えているし、一定の間隔で点滅を繰り返している、人型の緑色のライトも何時もと変わりない。
俺が見つめる視線の先は、填め殺しとなったエレベーター脇の窓から差し込む、隣のビルの室内灯に照らされた足跡。
ビルの清掃業者など頼むはずもないこのフロアは、皆一直線に事務所のドアへ進むだけで、それ以外の床には薄っすら埃が溜まっている。