なんでも屋 神…最終幕
「そうだと思って電話してきたんだろ?」



吸い込んだタバコの煙が、喉に不快感を与える。



吸い殻が並ぶ灰皿に穂先から押し付けた。



「これで二度目だ。三度目は無い。」



[赤とんぼ]で後頭部に銃口を突きつけられたのが一度目で、今日が二度目…。



「だからどうした。お前の仕掛けには引っかからなかったから、今日は二度目じゃない。残念だったな。」



電話越しにノリの舌打ちが聞こえる。



俺としては、これで一勝一敗のイーブンだ。
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