なんでも屋 神…最終幕
メインの喧噪から離れて暫く経つと、また新たなこの街の一面へと辿り着く。



俺がマジェスティで向かってきた先は、[神堂組]でも奥底を把握しきれていない地域。



此処を侍る王は、黒沢一樹と似て非なる雰囲気を醸し出す、真意をひたすら押し隠す男。



[風林飯店]の入り口。朱色の柱に絡み付く金色の龍を見て、ゆっくりとアクセルを戻していく。



中国語にローマ字で振り仮名の付いた、このチャイニーズタウンの夜を彩る、クラブやスナック、エステの看板。



通り過ぎ様に脇道に視線を送れば、チャイニーズタウンでも僅かとなった、立ちんぼが交渉中だった。
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