なんでも屋 神…最終幕
銀タラは、言うなればトカレフの外装を塗り直しただけの中古品だ。



滅多に起こる事ではないが、暴発を含む故障や、前の持ち主が使用した事件から足がつく事は避けたい。



「代金はサービスで、代わりに[神堂組]の動きを教えて頂けませんか?」



そう言ってほくそ笑む三龍を前にして、俺は僅かだが確かに苛付きを覚えた。



「金なら払う。」



俺の毅然とした言葉を受けても、三龍は大きく首を横に振るだけだった。
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