なんでも屋 神…最終幕
「君達が居ると、メインの気温が三度は上がるって知ってた?」



嫌みたっぷりで話しかけてきたのは、額にじんわりと汗を掻いている、スカウトマンのヒロ。



この暑さじゃサマースーツもその意味をなさず、連日の猛暑にほとほとうんざりした様子。



それでも汗をこの量に抑えられるのは、スカウトの世界で第一線を走り続けるヒロの、忍耐と努力の賜物だ。



流石は俺の親友と言いたい所だが、この暑さの中で嫌みを言われては、とてもじゃないがそんな気分にはなれない。



「そうだなぁ、スカウトをしている奴等の人数が減れば、人口密度と共に気温も下がると思うけど。」
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