なんでも屋 神…最終幕
目が覚めて飛び込んできた景色は、一葉のシャープな線を描く顎と、黄金色に染まる空だった。



「…どれくらい寝てた?」



俺の目が覚めた事に気付いた一葉は、柔らかな笑みで俺を見つめた。



「二時間ちょっとくらいかな?良く眠れた?」



一葉に膝枕されているのだと気付き、慌てて身体を起こした。



…ヒロにでも見つかっていたら、良い笑いの種にされるだろう。



だがそれより何より、こんな騒がしい場所で眠ってしまった自分が不思議だった。
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