なんでも屋 神…最終幕
「人の話しはしっかり聞けって教わらなかったのか?遠慮無く撃つと言っただろ?」



萩の悲鳴以外の音がしなかった空間に、ゆっくりとした歩調が聞こえてくる。



「余程頭に血が上ってるのか?それとも死にたくなったのか?どっちだ神。」



なんだか、随分久し振りに見た気がした。



だが以前とは違い、纏っている雰囲気に着目はせず、憤怒の念を込めた鋭い視線を送る。



ただ、その観察眼には驚かせられた。



通常八発しか込められない弾の内、二発はもう撃っている。



室内に居る十数人を仕留られるはずがない。



つまり、自分の一言で俺をどうとでも出来ると黒沢一樹は言いたいのだ。



…絶対的な数の原則。



「俺は予備のマガジンが無いとは言ってない。あんたが探している物を持ってきた。」
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