なんでも屋 神…最終幕
とうとう東の空が白み始め、ブラインドの隙間から、朝日の光が帯状になって俺の身体へ届く。



滑稽だと思いながら一晩中悩ませた頭…。



そもそも良くない俺の頭では、答えが出るはずもなかった。



鉛のように重たくなった頭と身体を引きずりつつ、真美の部屋を出て一階へと下りていく。



寝起きでもないのに恒例となったシャワーを浴び、少しでも頭の中と身体を軽くする。



何時もならそろそろ起きてきても良い時間だったが、掃除を始めるイトさんの姿はもう無かった。



部屋に戻り、擦り切れたデニムと白いTシャツに着替える。



未だ、喪服を着るには早すぎる時間だ。
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