なんでも屋 神…最終幕
「千里とは小学校からの付き合いなんですけど、私は千里がドラッグに手を出してた事に気付いてあげられなくて…だから…。」



だからの先を優香は口にしなかったが、言わなくてもその先は自ずと分かった。



千里だけが苦しんでいる訳じゃない…。



優香も優香で、気付いてあげられなかった自責の念に苦しんでいるのだ。



「そうか。で?探し出す奴の特長は?」



優香はパァッと花が咲いたように、明るい色を宿した瞳で見つめてきたが、俺は依頼を受けるつもりじゃない。



「昨日も言った通り、依頼は受けないけど、俺も見つけたら教えてあげようかと思ってね。」
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