なんでも屋 神…最終幕
歩みを止めない俺に危機感を感じたのか、二人の男が神崎鷹臣の前に立ちはだかろうとしたが、そんなものは俺にとって背景でしかない。



そんな前に立とうとしている二人の男を制したのは、他の誰でもない神崎鷹臣自身だった。



「神か。」



動揺や困惑ぐらい合っても良さそうなものだが、一瞬たりとも表情を変えない様子には、苛立ちさえ感じる。



「あぁ。」



今の今まで、父親不在の環境で育ってきた俺は、お袋似だとばかり思っていたが、そうではなかった事を知った。
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