なんでも屋 神…最終幕
「これで二つの話しは終わったな。海藤君、車を戻してくれ。」



為す術も無く終わった…そんな虚無感で心は埋め尽くされた。



幾ら探しても見直しても、俺の調べた結果に落ち度は無い。



それだけが自我を保つ手段だったが、神崎の態度は、それが間違っていると言っている。



心中に有る天秤が、小刻みに揺れる。



「俺からもお前に言いたい事が有る。お前は何時まで生きるつもりだ?」



…言葉が見つからない。



俺がこうやって呼吸を繰り返している事を、真っ向から否定されている。



いや、もっと言えば、俺がこの世に存在している事を、認められていない…苦々しく思われている。
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