なんでも屋 神…最終幕
私が泣き止むまで抱き締め続けてくれた神君は、その後で家を出る準備を始めた。



でも、そんなの一時間とかからなかった。



まるで、何処かに遊びに行く子供みたい。



神君のお母さんを起こさないように、二人で足音を消してゆっくり階段を下りた。



お母さんに何か言ってったらって言ったけど、神君はどうしても会いたくないって言うから…仕方なく。



玄関のドアを開けて外に出ると、門の所で小さな影が動いていた。



それに先に気付いたのは、神君。



「よぉ、どうしたんだ?」
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