なんでも屋 神…最終幕
「あれって本当に居るの?俺は未だ見た事無いけど、近頃のメインはその噂で持ちきりだな。」
好奇に満ちた一葉の瞳が、ヒロからの返答で色を失っていく。
一葉が夏休みに入ってから、確か俺にも同じ事を聞いたような…。
その時は赤鬼と青鬼なんて、昔話じゃないんだから居る訳無いだろって答えたけど、正確な意味合いを知っている訳では無い。
「一葉、それって俺にも聞いたよな?どんな噂なん…。」
そこまで言葉を発した時に、自分でも失敗したと気付いた。
…この手の話しに瞳を輝かせる奴が、もう一人居る。
ゆっくり振り返ると、マコはデニム生地のバックから、静かに銀色のシステム手帳を取り出している所だった。
好奇に満ちた一葉の瞳が、ヒロからの返答で色を失っていく。
一葉が夏休みに入ってから、確か俺にも同じ事を聞いたような…。
その時は赤鬼と青鬼なんて、昔話じゃないんだから居る訳無いだろって答えたけど、正確な意味合いを知っている訳では無い。
「一葉、それって俺にも聞いたよな?どんな噂なん…。」
そこまで言葉を発した時に、自分でも失敗したと気付いた。
…この手の話しに瞳を輝かせる奴が、もう一人居る。
ゆっくり振り返ると、マコはデニム生地のバックから、静かに銀色のシステム手帳を取り出している所だった。