なんでも屋 神…最終幕
俺と目が合ったマコは、気まずそうにしながらも、システム手帳を開く手を止める事は無かった。



「最近は面白そうなネタが無かったのよ〜。ねっ?良いでしょ?」



春にクラブドラッグの件を、マコが記事に纏め上げた雑誌は、発売以来初めてとなる増刷に次ぐ増刷が続いたらしい。



だが、それ以来の売り上げは元に戻ってしまったらしく、大物ネタを拾ってきたマコには相当のプレッシャーが掛けられているのだろう。



そうは言っても、友達同士の会話に仕事を持ち込むのは頂けない。



まぁ、今はノリの顔も立てて黙っておくか…。



話して良いものかどうかと口を噤んでいるヒロに、デニムから取り出したタバコに火を付けながら顎をしゃくった。
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