なんでも屋 神…最終幕
日常にも穏やかさが戻り始めた週明けの月曜日。俺は両手一杯の肉を袋に詰め、メインを歩いていた。



穏やかさが戻り始めたにも関わらず、そんな事はお構い無しで、太陽は天高くから俺達を見下ろしている。



俺がこのまま両手を離したら、あっと言う間に肉の焼ける音と、食欲を誘う匂いが辺りに立ちこめるだろう。



更に強く袋を握りしめ直していると、肩と背中をざっくりと露出させた優香が、向こう側から歩いてきた。



「あ、神さんこんにちわ。」



右腕に肌色のサポーターを巻き、夏でもデニムに黒いTシャツで、背中の彫り物を隠さなければならない俺には、優香の涼しげな姿が羨ましく見える。
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