子供+大人=恋?の方程式(応用編)
ど、どうしよう……。
頭の芯にやけに響いてきて、なんかクラクラしてくる。
壁に押し付けられているおかげでかろうじて立つことができているあたしの足は、すでに力が抜けて、カクカクしている状態。
何度も繰り返されるキスの連続に、体の奥深くの熱がキュッとある一点に向かって集まっているような感覚に襲われる。
な、なに、これ……。
初めての感覚に、『これ以上は無理!』と抜けかけている自分の力を振り絞って、圭くんの胸を懸命に押す。
だけど、圭くんはそんなあたしの手をギュッと握りしめた。
ち、違うよ、圭くん!
そうじゃなくて!!!
そう思いながらも、止まることのない圭くんからの濃厚なキスの連続に、あたしの意識もどんどんと靄がかかるように混濁してくる。
ダメだ、あたし…。
このまま続けていくと、自分がどうなるのかわからない!
そんなあたしの思いが伝わったのか、圭くんがやっと唇を離してくれた。
また、すぐにキスが繰り返されるかもしれないと、身構えていたのだけど、そんなことはなかった。
だけど―――…
「きゃあっ!」
いきなり自分の体が上に持ち上げられる。
視界の高さが変わったことに驚いていると、圭くんがあたしの腰と膝の後ろに腕を回して、抱き上げていることに気づく。
「ちょ、ちょっと、いきなり何!?」