子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「別にあたしは、気にしないけど……」
「いや、いい。何かコンビニで見繕って…」
「ま、待って! 冷蔵庫に、何かある?」
「何かって?」
「食材」
「食材? そりゃ、少しはあるけど……」
一応、簡単なものは作ったりはしてるから、全く冷蔵庫に入っていないということはない。
だけど、ガッツリ料理をするというわけではないから、そこまで食材が豊富でもないんだけどな―――…
「ちょっと見せてもらってもいい?」
「・・・・・お前、料理とかできるのか?」
話の流れ的には、どうやら茅乃が何かを作ってくれるみたいだが―――…。
どう考えても、こいつが料理ができるというのは想像ができない。
どちらかというと、全くしなさそうな―――…
「失礼な! そりゃ、凝ったものとかは無理だけど、簡単なものぐらいは作れる!」
つまり、俺と同レベルぐらいというわけか………。
そりゃ、そうだよな…。
妙に納得した。
「それじゃ、期待しないで待ってるよ」
「圭くんは、いつも、一言余計なことが多い!」
あからさまにムッとした顔をしたかと思うと、茅乃はベッドから降りて、キッチンへと行ってしまった。
「圭くん、先にお風呂入ってたら。時間、かかると思うし…」
「え? あ、ああ…」
茅乃もああ言ってくれているわけだし、先に風呂に入っちまうか。
ちょっと、茅乃の料理具合が任せてしまってもいいのかと不安ではあるが………
俺が傍に立っていても、ぎゃあぎゃあと喧嘩になるだけだし―――…。
ここは、覚悟を決めて任せてみるか………
胃腸薬って、確かあったよな?
そんなことを考えながら、俺は服を脱いだ。