子供+大人=恋?の方程式(応用編)


「俺、もう少し起きてるから、お前、先にベッドに入って寝てろ」


「へ? 圭くん、まだ起きてるの?」


「ああ」





 テレビに視線を向けたまま、答えたものの、横に微かに感じる茅乃の存在が動く気配を見せないので、俺は茅乃へと視線を向けた。


「なんだよ。俺に、一緒に寝て欲しいのか?」


「へっ!? いや、そ、そんなことないよ! 先に寝かせてもらいます!」





 それだけ言うと、茅乃はベッドへと潜り込んだ。





 さすがに、一緒にベッドの中に入る理性は持ち合わせてない俺。


 “しない”と言っておきながら、手を出しちまうって、最悪だからな。


 それだけは、守らないと。


 それに、おばさんの俺を試しているのかわからない行動もあるからな。


 焦って手を出す必要もないだろ。


 それでも―――…


「ハァ・・・」





 漏れるため息は、俺の本心だ。











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