子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「俺――…、お前がその気なら、すぐにでも手を出せるけど?」
「なっ! 何を言って…、…っ!」
茅乃が何かを言う前に、服の隙間から俺は手を入れ、茅乃の肌を指で這わす。
ピタリと固まったように動かない茅乃。
そんな茅乃の後頭部にもう一方の手をかけ、自分の方へと引き寄せると、俺は耳元に囁いた。
「俺は今すぐにでもお前のこと食いたい……」
ぴくっと反応する茅乃の耳たぶを甘噛みしながら、舌を這わす。
「あ…っ…」
ピチャリという俺の舐める音と、茅乃の色気のある声に俺の理性がぶっ飛びそうになる。
このまま、茅乃を自分の思うがままに自分のものにしてしまいたい。
まだ、誰も知らないその肌に自分の証を刻み付けたい。
ベッドに縫い付け、組み敷きながら鳴かせたい。
そんな加虐心が俺の中に湧き上がってくる。
「圭…くん……」
俺の愛撫を、眉を顰めながら耐えようとするその姿が、どれだけ俺を狂わせるのか、茅乃はわかっているんだろうか?
「ハァ~~~…」
これでもかというほど、息を吐き出してから俺は茅乃を引き寄せ、抱きしめた状態でベッドに寝転ばせた。
「け、圭くん…っ」
目を何度もぱちぱちとさせる茅乃。
その動揺っぷりに、思わず吹き出しそうになる。
さっきまで色気のある声で、俺の理性を飛ばしてくれそうだったのに、このギャップ。
「冗談だよ。手なんか出さねぇから、さっさと寝ろ」
茅乃を抱きしめた状態のまま、俺は眠りにつくために目を閉じる。
正直に言うと、かなりこの体勢は俺としては理性を保つのがツライ。
だけど、これは与えられた試練だと思って、耐えるしかない。