子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「―――圭…くん…」
「茅乃……。
やばいって、その顔は………」
「―――え…?」
何が?と聞き返すまでもなく、圭くんはあたしにキスを重ねてきた。
キスに夢中になっている間だったのか、あたしはいつの間にか体を床に倒されていて、その上に圭くんが覆いかぶさるような形になっていた。
圭くんがキスをしてくる時に微かにかかる体の重み。
それさえも、ほんの少しだけど気持ちいいと感じてしまうあたしは、かなり重症なんだと思う。
何度か繰り返されたキスだけど、ふと圭くんが体を起こして目と目が合った。
それと同時に思いっきりため息を吐かれた。
な、なんだ?
なんか、あからさまなため息に、すっごくむかつくんですけど……。
だって、あたしのことを見てすぐにそんな風にため息を吐くってことは、そのため息はあたしのせいだってことでしょ?
「―――なによ」
ムッとして、圭くんを睨み付けると、圭くんはまたもため息を吐きやがった。
「ちょっとっ!」
「ほんと、ガキ…」