子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「とにかく、離して~!」
またも、ジタバタと暴れるけど、圭くんはより一層、あたしの腕を掴む手に力を入れた。
そして―――…
「いいから、黙ってろ……」
な、なによ~!
どうして、黙ってろなんて………
「―――ンっ」
チクッという痛みが自分の首筋に一瞬した。
だけど、その痛みはまたすぐに違う場所でも行われて。
おまけに、その時にかかる圭くんの息がくすぐったくて、痛みとくすぐったさと温かな感触に、なんだか変な気分になってくる。
「け、圭く…ん……?」
「ハァ…。
まあ、こんなもんかな?」
顔を上げたかと思うと、圭くんは満足そうに笑う。
そして、あたしの首筋にツゥ…と指を這わした。
「帰ったら、首元が隠れる服に着替えろよ」
「へ?」
その時になって、圭くんがあたしに何をしたのか気づいた。
ガバッと起き上ったあたしは、グイッと襟元を引っ張って見てみる。
だけど、圭くんがつけた場所はあたしが自分で見ることのできない場所で―――…