子供+大人=恋?の方程式(応用編)
一度、大学に潜入したときに見た圭くんのあの人気ぶりを思い出す。
いつまでも、前に進めないままでいたら、そのうち浮気されて捨てられる!
ぽいっとゴミ屑のように。
相手はあの圭くんだもん。
今でこそ、あたしに対する気持ちがあるから、大事にしてくれているけど、その気持ちだってこんな風に拒んでばかりいると、いつか冷めるに決まってる。
冷めちゃったりしたら、あの圭くんのことだ。
躊躇なく、あたしのことを捨てるに違いない!
ただでさえ、年の差があって圭くんからはガキだガキだと言われてた。
まだ、圭くんがそんなガキであるあたしの体に興味があるうちに、なんとか決意を固めなくては!
ガバッと体を起こすと、私は胸の辺りで拳を握りしめる。
とにかくは、世の中の女子がどのようにお付き合いの中で進展していくのか調査しなくては!
聞ける人と言うと真澄ぐらいだけど、その真澄に聞くと、とんでもない事態を招きかねないから絶対に聞けない。
どうしたら…?
そんなことを思っていると、廊下側の席に座っていたクラスの女子が雑誌を見ながら、きゃあきゃあと騒いでいるのを目にする。
別にいつものことだから、あまり気にも留めてなかったのだけど、あたしは彼女たちが開いている雑誌の表紙に書かれている文字に目がくぎ付けになった。