子供+大人=恋?の方程式(応用編)
『十代の女子の初体験! アンケート結果から見える実態』
うわっ!
あれって、あの見出しって、今まさにあたしが求めている情報だよ!
その雑誌がどの雑誌なのかと目を凝らして見ていると、あたしの視界を遮る物体が。
邪魔っ!とばかりに、顔を上げると、怪訝な顔であたしのことを見てくる拓斗の姿が。
「お前、相変わらずおかしな動きばかりしてるな」
「はあ!?」
朝、学校に来て一番初めに言うことがそれですか!?
「さっきから見てたけど、机に突っ伏してたかと思うと、急に頭を振りだして。かと思うと、また机に伏せて。また起き上ったかと思うと、なぜか闘志を燃やしてるし。お前の行動、見てて変だから!」
びしっと指を指されて、うっ…と痛いところを突かれたあたしには何も言えない。
「………変だと思ってたなら、見てないでもっと早くに声かけてくれたらよかったじゃない…」
明らかに八つ当たりだけど、ボソボソと呟くあたし。
「だって、見てて面白かったし」
「結局は楽しんでたんじゃない!」
噛みつくあたしを見て、拓斗は大笑いする。