子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「今のお前の行動を見てる奴らは、絶対にクールビューティーじゃないって気づいただろうな」
「~~~っ、だから、そのクールビューティーって言うのは一体誰が言いだしたのよ! あたしは全然知らないし、勝手に言ってるだけじゃん!」
自分がそんなことを意識して振舞ったことなんて一度だってないし!
大体、なんで『クールビューティー』なんて、あたし言われてるの?
全く持って、意味不明。
「―――それで? お前のその面白い行動の意味はなんなわけ?」
「・・・・・べ、別に…」
プイッと顔を逸らすあたしを見て、フッと拓斗が笑っている声が聞こえた。
「どうせ、圭史がらみだろ?」
「なっ!? なんで、圭くんのことだって思うのよ! 全然違うんだからね!」
「いやいや、そこまで必死に否定されると、その通りって言っているようなものだけど? おまけにお前、圭史と付き合いだしてから、前よりもおかしな動きに拍車がかかってるから」
「なっ!?」
なんですと~~~!!?
それは、全然知らなかった……。
というか、気づかなかった。