子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「あたし、変なの!?」
「あのさ…。
言った俺が突っ込むのもなんだが、自分で自分のこと変なのかって、そんな真顔で聞くなよ」
「え? だって、気になるじゃない。それに、言ってきたのは拓斗でしょ? それなら、言ってきた拓斗に聞くのが一番いいと思うんだけど?」
あたしの言っていることはおかしいの?
別に、変じゃないと思うけど?
「・・・・・それもそうだな・・・」
拓斗は一瞬上を向き、考えたかと思うとそう呟いた。
「でしょ!?
だから、どういう根拠であたしが“変”だと思ったのか、それを教えて!」
「別に“変”だとは言ってないだろ? 俺はお前が圭史と付き合いだしてから、やたらと百面相をしたり、いきなり頭を抱えて悶えてたりと、突飛な動きを取るようになったと言いたいだけ」
「・・・そ、そうなの?」
あたし、そんなに突飛な動きをしてる?
つい、さっきの自分の行動を思い出して、あたしは確かに…と納得する。
自分の中では、一人でいろいろと考えたりしていたものだから、全く気にしてなかったけど、周りの目にあたしって、すごい変な人として写ってるんじゃ………
急に周りの目が気になりだし、あたしはぴしりと姿勢正しく椅子に座る。
あたしって、自分ではそれほど気づいてないけど、圭くんにも何度も指摘されたことあるし、かなり自分の思っていることが顔に出たり行動に出たりしてるのかも………。
これからは、なるべく気を付けるようにしよう………