子供+大人=恋?の方程式(応用編)


「―――で?」


「『で?』って?」


「だから、今回は何があったんだって。何か向こうの女子たちのことを凝視してたみたいだけど…」





 そう言いながら、拓斗はクルリと後ろを向き、あたしがさっきまで見ていた女の子たちの方を見る。


「べ、別になんでもないよ! ただ、可愛いな~…と思って」


「可愛い? 女のお前が?」





 拓斗は急にあたしのことを変なものでも見るような目で見てきた。


「な、何よ、その目は!?」


「お前……。もしかして、男でも女でもどっちでもいける口か?」


「・・・・・はい?」





 拓斗の言っている意味がさっぱりわかりませんが………


「いや…。俺は別にそういうことに偏見は持ってないけど…」





 口を押えて、なぜかあたしから視線を逸らす拓斗。


 あたしはその拓斗のあまりにもおかしな様子に、あえて拓斗と視線を合わせようとする。


 だけど、拓斗は必死に顔を逸らしたりしてあたしと絶対に視線を合わせないようにしてくる。





 な、なんなんだ?





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