子供+大人=恋?の方程式(応用編)
意味はわからないけど、何も言わずに自分の席へと向かう拓斗を見ながらあたしは首を傾げた。
でも、今は拓斗に構っている暇はない。
とにかく、さっきの雑誌が何の雑誌だったのかを確かめないと!
そう思って、彼女たちへと視線を向けるものの、すでに彼女たちの話題は雑誌ではなくなっているようで、雑誌の上に肘を乗せて喋っているだけだった。
「ハァ~…」
もう、拓斗のせいで、雑誌名を確認することができなかったじゃない!
だからと言って、彼女たちに直接聞く勇気はない。
だって、表紙に載っていた特集が特集だしね……。
帰りに、本屋さんに行って見てこようっと。