子供+大人=恋?の方程式(応用編)
これじゃ、その通りですって言っているようなものじゃない!!
バカバカ!
あたしの馬鹿!!
「気になってない、気になってない!!」
首をぶんぶんと激しく振って全力で否定する。
あまりにも激しく振りすぎたから、軽くめまいがするけど、そんなことを言っている場合じゃない!
今はとにかく、この場をなんとか逃げ切らなくては!!
だって、目の前に見える圭くんの顔は、これほどないほどに喜びに満ちている。
面白い素材を見つけたとばかりに………。
このことで、絶対にからかわれるのは間違いないもん!!
下手したら、これを逆手に取られていやらしいこととか………。
圭くんなら、あり得る!!
「そんなにムキになるなって。ほら」
そう言って、圭くんはあたしに自分が持っていた雑誌を渡してくる。
そんな圭くんに、あたしは顔を逸らしてただ「いらない」と呟く。
「ふ~ん…。まあ、いいけど」
諦めたかと思っていたあたしだけど、圭くんはあたしの腕を掴んだまま、その雑誌を持ってレジまでやって来た。
そして、レジの人に雑誌を渡す。
え?
マジで買うの!?
本当に、あたしにプレゼントする気で!?