子供＋大人＝恋？の方程式（応用編）

　一つため息を吐いていると、メールの着信を示す音が鳴り響く。


　その音に、反射的にベッドから体を起こす。





　このタイミングの良さ………。


　なぜだろう…。


　すごくメールを見るのが怖い………。


　びくびくしながらも、携帯を開くと新着メール一件の文字。





　そんなことはわかってます！





　心の中でなぜか突っ込みながらも、あたしは恐る恐るメールを開く。


　すると―――…、ほっとしたのと同時に脱力感が―――…。





　それは、携帯会社からの簡単なお知らせメールだった。


「なんだ～…」





　そりゃそうだよね。


　さっきまで圭くんはここであたしに勉強を教えていたんだよ。


　それなのに、そんなにすぐにメールをしてくるわけないよね？


「あははははは…」と、なぜか笑い出してしまっていたあたし。


　すると、途端に今度は着信を知らせる音楽が―――…





　思わずピタリと固まってしまい、携帯をジッと見る。


　だ、誰………？


　恐る恐る近づくと、そこには“水無月圭司”の名前が―――…