子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「―――何年生?」
「へ?」
どうしてそんなことまで聞くのか不思議で仕方ないけど、あたしはとりあえず答えた。
「一年生ですけど………」
「一年生!?」
目を見開いてそう大きな声で叫んだかと思うと、彼女は今まであたしに向けていた視線を圭くんへと移す。
「そ、そんな…。圭史くんの彼女が、あゆよりも年下なんて…。ねぇ、なんで!? 圭史くん、あゆよりも年下の高校一年生のこんな女の子がいいの!?」
あ、あの~…。
なぜ、そこまで高校一年生ということを強調されるのかが意味がわからないんですけど……。
そりゃ、大学生である圭くんと高校一年生であるあたしだと年の差があるし、不釣合いなのは重々承知ですが………。
なんか、こんな風に面と向かって言われると腹が立つ。
おまけに、あたしはこの女の人とは初対面だし。
ちなみに言わせてもらうと、あたしは自分のことを名前で呼ぶような人に、年下だからと馬鹿にされたような言い方だけはされたくない。