子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「だからっ!」
「ねぇ、圭くん」
「んあ!?」
お取込み中申し訳ないけど、あたしもどうしても気になるから。
あたしは圭くんの服の袖を引っ張りながら圭くんを呼んだ。
もちろん、お取込み中の圭くんは眉間に皺を寄せて、あたしのことを思いっきりすごんでくれたけど、あたしはあえてそれには気にしないことにした。
「圭くんとあゆさんの関係って?」
あたしはてっきり圭くんの元カノとか関係のあった女の人とか思ったんだけど………。
それはそれですごく嫌なものがあるけど、圭くんの盛んな過去は変えられないしね……。
そんなこと言い出したらキリがないし、あえてそこは気にしないようにしている。
あたし、まだ16歳の女子高生なのに、すごく大人の考え持ってるよね。
自分で自分を自画自賛しちゃうよ。
ふむふむと頷いていると―――…
「何を一人で納得してんだ? あゆは俺の従兄妹」
「ふ~ん、従兄妹……。
えっ!? 従兄妹!?」
それは、予想外の関係……。
だから、子供の頃とか約束とかという単語が出てくるのか。
そりゃ、昔からのお知り合いに間違いはない。
「へ~…。そうだったんだ~…」
自分が想像していた関係じゃなかったことに、思いのほかホッとしている自分がいる。
あたしは、『そっかそっか…』とにこにこしながら頷いていた。