子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「―――それって、彼女が面白いから好きってこと?」
「面白いからか…。それも一理あるけど……。なんだろうな。あいつと一緒に居ると、俺、ホッとするんだよな。それと同時に、他の奴には絶対に触れさせたくないほどの独占欲が湧いてくる。あいつの全てを俺だけが知っていればいいって思えるほどの独占欲」
「それは、圭史くんが彼女のことを一方的に好きってこと?」
「俺の押しの方が強いのは間違いないけど、茅乃は好きでもない男と付き合えるほど器用じゃねぇよ。だから、俺と付き合ってるってことは、あいつも俺のことを好きなんだよ」
「―――すごい自信…」
確かにな―――…。
こんなこと俺が茅乃に言うと、茅乃は絶対に顔を真っ赤にして怒るはず。
本当のことなのに、絶対に否定してくるな。
茅乃の行動が目に見えるようで、笑える。
あいつは絶対に怒るな。
「―――圭史くんは、他の女の人を好きになるとかはないの?」
「なんだ、それ。それって、俺がいつかは茅乃じゃない女を好きになるのかってことか?」
「そうだよ。だって、結婚まで考えてるって……。まだ、圭史くんは若いじゃない。それに、あの子はもっと若い。それなのに、そんなことを決めちゃっていいの? 圭史くんがなくても、あの子のほうが…、誰かに心変わりすることだって、この先あるかもしれないじゃない!」
「―――あるかもな…」
「ほらっ!」