子供+大人=恋?の方程式(応用編)
「でも…、先のことなんてわからねぇじゃねぇか。今の俺は、茅乃のことが好きで、いつかは茅乃と結婚したいと思っている。それじゃ、ダメなのか? 俺は、絶対に茅乃のことを好きでいるなんてことは言わない。この先にどうなるのかなんて、誰にもわからないんだからな。だけど、一つだけ言えることがある。今まで生きてきた中で、こんなに好きになった奴は茅乃だけだ」
あゆが俺のことを見てくるのが目の端に写った。
自分でもすっげぇ恥ずかしいことを言っているのは自覚している。
茅乃の前では絶対に、一生言わないようなことだ。
だけど、あゆにはきちんと話しておかなくてはいけないと思う。
あゆは従兄妹だし、できれば良好な関係は結んでおきたい。
このことで親戚関係がぎくしゃくするようなことになるのだけは、ごめんだ。
「それに―――…、もし、茅乃に誰か他に好きになるような奴が現れようとも、俺はあいつのことを離すつもりなんて、全然ないから。それどころか、そんな奴に見向きもしないぐらいに、俺に惚れさせてやる」
あいつも雑誌を買おうと思うぐらい、興味があるみたいだし。
経験のない茅乃に一から教え込んで、俺しか受け付けないような体にしてやる。
「―――圭史くん、顔が怖いよ…」
悪だくみを考えていたところで、それが顔に表れていたらしい。