† LOVE GAME †
† 第二章
探しモノ
† side, 未来 †
家に入ってベッドに寝転がる
家の中は無音、静まり返っている
音をたてるのは私ただ一人。
私しか住んでないんだから当たり前だけど。
私は神谷 未来
という名前、らしい。
そしてこの大きな一軒家が私の家、ならしい。
私は何故か"あの日"より以前の事を思い出せない。
私は今から三年前の春、目を覚ますと病院に居た。
何故病院に居るのか分からなかった。
そんな事を思っている間に、一人の女の人が私の前に立っていた
「…誰ですか…?」
見覚えのない人だったからそう聞くとその女の人は泣き始めた
私は何が起きているのか全く分からなかった
その後に同年代位の男の子が私の前に立った
その人も初対面だった
いや、世界中の人、全員が初対面だった。
頭には何もなくて退院すると何故かこの家についた
私の名前は神谷 未来だと医者に言われてその家の表札には"神谷"と書いてあった