† LOVE GAME †



「親父さん、どしたんだ?」


「交通事故やって…。
泥酔状態で飲酒運転して電柱にぶつかって死んでもうたんやて…。
本間、アホやんな……」


いや、最低や。

子供捨てた上に、法律違反して死ぬとか…。

それでも…俺にとっては大事な父親やったんや…。


「泣いたら?」


「いや、ええわ。
さすがにこの年で泣くとかダサい事出来ひんし…。」

そう言いながらも視界がボンヤリし始める


「ダサくなんかねぇよ。」


「ん。あんがとーな。」


俺は少しの間、膝に顔を埋めて泣いてた



「もう大丈夫や。
あんがとーな?聞いてくれて」


「いーんだよ」


俺は空を見上げた


そーいえば…未来もよぉ空見上げてたよな…。


『亡くなった人は空に逝く』

いつか聞いた言葉。


なんとなく、探してしまうねんよな…。

その人の面影を。


未来も同じ気持ちで空見上げてたんかなぁ?







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