狙われる夜


「じゃあ、用事が終わったら守衛室に声かけてくださいね」


「はい。すみません」


守衛さんに鍵を渡され、オフィスに入る。





全員出払った部屋は、やっぱり静かで、空調がまだ付いているせいか冷っとしている。



私は自分のデスクへ向かい、引き出しを開けた。






「あった」




誰もいない部屋に独り言が響く
見つけたそれを鞄にしまう




「あった?」
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