狙われる夜

目の前には緩められたネクタイからのぞく喉仏。
上下にゆれるソレを見ているうちに、急に課長を男として意識してしまった




ゴクリ

そこに触れたくて、手を伸ばしたい気持ちを抑えるために、思わず息を飲んだ。




課長がフゥ―っと息を吐いた。
私が上を見上げて課長の顔を見ると。




「ソレ、わざと?」

「えっ?」

「こんな状況で、上目づかいで顔覗くってお前…」





そう言って私の唇に課長の唇が触れた。



ドクンドクン
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