部屋に入ると健治は冷たい麦茶を出してくれた
私が飲もうとするとお姉ちゃんが飲むなと訴えかける目で見て来たから飲むのを止めた

それに気づいていない健治は

『どうしたの?飲みなよ!お姉さんも』

するとお姉ちゃんが強い口調で

『すぐ終わるから出してくれたのはありがたいけどいらないわ!優菜から話があるの』


そう言って机の下でてを握ってくれた


『あのね!私と別れてほしいの』
私の手はすごく震えていた
その手をお姉ちゃんの手が優しく包み込んでくれた

『はぁ 何で?』

『私変わりたいの!だからこのだらしない生活をやり直したい!初めからやり直したい!』


すると健治は机をおもいっきり殴って
『お前みてぇな女いらねぇよ!出てけ!』

言い方は雑だったけどその瞳はすごく優しかった
まるで健治じゃないみたいに

『うん!ありがとう』

そう言って私とお姉ちゃんは健治の家から出ていった

最後に健治が聞こえないくらい小さな声で
『優菜頑張れ』 と言った


ちゃんと聞こえたよ
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