恋日和。

「馬鹿はないでしょ」
「あんだろ～よ」
武内はいつものようにだらーっと机に突っ伏した

「てかよー」
顔だけをこちらに向けてくる
こうして見ると武内の顔は愛嬌がある
私と違って

「おま、武内ってフツーのクラスメートみたいじゃねーの」
「え、だてフツーのクラスメートじゃん」
私がそう応えるとノーノーと、突っ伏したまま人差し指だけ持ち上げて左右に振った

「相変わらず馬鹿ねー、俺と詩紀はー親友ですー」