恋日和。
と、そこまで言って気付く
真那の顔が暗く、悲しく、歪んでいることに

何ゆうとんのやろ、私
「ちが…真那まって…!」
「詩紀、そうやって見てたん!?詩紀なら理解してくれると思っとったんに!!…もうええわ。もう、ええ」

ちが…
違うんやて
私が言いたかったのは、そんなことじゃあないんよ…

ただ…私だって辛かってん
好きなん、馬緒が…
有名な不良やけど、
ずっと、好きやったんだ

嫉妬、それに近かったのかも知れない
何年間も憧れ続けてた人に告白されて、尚且つ付き合ってる真那に嫉妬したのかも

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