恋日和。
寝たお陰か、思ったより酷く腫れていない瞼を確認し、あまり度の入っていない眼鏡をかけた

向かう先は、決まってる

自然と、息をするのと同じぐらい自然に体に染み付いている
足が勝手に私を運ぶ

桜は、昨晩の雨でほとんど落ちたらしい

校庭ではソフト部はもちろん、サッカー部、陸上部が練習をしていた

あっちから私は見えない
ここは、体育館の裏
木が生い茂る一種の隠れ場所

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